歯の質問箱

このFAQは現在の歯科の常識の範囲で述べていますが、個々の歯科医で若干の意見の相違が生じる場合があります。実際の受診にあたってはかかりつけの歯科医と相談ください。

歯周病(水村歯科医院・水村裕一)

  • 1.歯周病は必ずかかる病気なのでしょうか?

    歯周病は必ずかかるわけではありません。歯周病の多くは、原因であるプラークや歯石を日頃の歯磨きや、定期的な歯科検診などを受けることにより除去することで予防することができます。
    予防できない歯周病もありますが、遺伝性の病気など、非常に特殊な場合です。

  • 2.歯周病の原因はプラークと聞きましたが、プラークって何でしょうか?

    プラークとは、歯に付着している白、または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。
    またプラークはバイオフィルムとも呼ばれていて強固に歯に付着しているだけでなく、薬品だけでは除去しにくい状態になっています。そのためにしっかりと歯ブラシ等で除去することが大切になります。

  • 3.歯周病は他の病気とも関係があるのですか?

    歯肉は体の中でも非常に敏感な組織です。またお口の中は全身の中でも微生物、細菌などが最も多く存在している場所でもあります。そしてあらゆる全身疾患と歯周病の関連性が近年の研究により指摘され始めています。歯周病との関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病や妊娠などがありますが、なかでも糖尿病との関連は深く糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつでもあるのです。

  • 4.歯周病が他の病気を引き起こすことがあるのでしょうか?

    重症の歯周病になり、口の中に歯周病を引き起こしている細菌が多くなると、血液や呼吸器内に入り込み、心筋梗塞・動脈硬化症・肺炎・早産などを引き起こしやすくします。

  • 5.煙草は歯周病に悪いのですか?

    喫煙が悪い理由はいくつかあります。
    喫煙する人は統計的に喫煙しない人よりも歯周病にかかりやすいというデータがあること。
    タバコに含まれる化学物質が歯肉からの出血を抑えたり、歯肉を硬くすることで症状が気づきにくくなること。
    喫煙者は末梢血への影響があるので、歯周病の治り方がわるくなること。
    などです。
    つまり煙草は歯周病になりやすくするばかりでなく、気付き難くし、また治り難くする原因と言えるのです。

  • 6.お酒は歯周病に悪いのですか?

    お酒そのものが歯周病に悪い訳ではありませんが、多くの場合お酒を飲んだ後は歯を磨かずに寝てしまう、又は歯磨きを疎かにしてしまう事が多い事から、歯周病を進行させる原因の一つと言えるかもしれません。

  • 7.歯周病にかかりやすさはあるのでしょうか?

    大きく分けて口の中の状態と全身状態によります。前者は歯並びや歯周病菌の種類や粘膜の形が影響しますし、後者は生活習慣(喫煙など)やそれに関する病気(糖尿病など)、遺伝的影響など、色々な要素が関わって歯周病にかかりやすくなるのです。
    また、遺伝子診断、免疫応答・炎症反応の検査により歯周病にかかりやすい患者さんがいると報告されています。特に通常は40歳前後に症状があらわれる歯周病が10歳代後半からあらわれる早期発症型と呼ばれる歯周病がこれにあたります。

  • 8.歯周病は遺伝するのでしょうか?

    歯周病そのものが遺伝するということはありません。しかしながら、非常に少ない例ですが、遺伝性要因があるとされる歯肉の増殖特殊な歯周病があります。また、近年、遺伝子診断により、本当に遺伝的になりやすい人、なりにくい人がいるかどうか科学的に解明されつつあります。

  • 9.母親が歯周病にかかっていると子供にうつりますか?

    乳幼児のお口の中に、もともと居なかった種類の細菌が母親からうつることはありますが、歯周病の原因は主にいくつもの細菌が集まってできたプラークです。したがって歯磨きが行き届いていればお子様にうつることはありません。

  • 10.口呼吸は歯周病に悪いのですか?

    はい。口呼吸することにより口の中が乾きやすくなり、プラークが溜まりやすくなります。また唾液による自浄作用がなくなることから口の中の細菌の活動性を高めるなど、悪影響があります。

  • 11.歯ぎしりが歯周病の原因になるのでしょうか?

    歯ぎしりが直接歯周病の原因となることはありません。
    しかしながら、強い力が歯に加わることで、歯の根やその周囲の骨組織に負担をかけ、骨を特定部分のみ吸収させたりします。

  • 12.噛み合わせが悪いと歯周病の原因になるのでしょうか?

    噛み合わせが悪いことにより、一部の歯に不自然な強い力が加わり、歯ぎしりと同様に、歯周病の症状を悪化させる原因になる場合があります。

  • 13.歯ブラシのときに出血したり、しなかったりするのですが、どうしてですか?

    歯肉に炎症が起きていると食物や歯ブラシ程度の刺激でも歯肉から出血しやすくなります。ただ、炎症の進行やその日の全身の健康状態などにより必ず出血するとは限りません。
    歯磨きのとき一度でも出血したことに気づいたならば、早めの受診をお奨めします。

  • 14.体調が悪くなる度に歯ぐきが腫れるのですがなぜでしょうか?

    歯肉は体の中でも非常に敏感な部分です。歯肉に慢性の(緩やかに進行している)炎症があるところは、体調を崩したときに症状が出ることがよくあります。ですから、自覚症状がなくても早めに治療を受けることをお奨めするのです。歯の根の部分の歯ぐきが腫れているのですが、これも歯周病でしょうか?
    これは根尖膿瘍という、う蝕が原因からできるものです。ただし、歯の周囲から進行する歯周病が歯根の先まで達すると同じような症状が出る場合があります。

  • 15.歯周ポケットとはどんな状態でしょうか?

    歯と歯肉の間には健康な場合、約1mmの溝があります。これを歯肉溝と言います。歯肉や歯周組織に炎症が起こると、歯肉が腫れることによって歯肉溝が深くなります。これを仮性ポケットと言い、歯肉炎という状態をあらわします。
    さらに歯と歯肉が付着している部分が根の先の方へ移動していきます。これを歯周ポケットといいます。移動した距離を付着喪失量といい、この距離で歯周病の重症度を判定します。

  • 16.口臭があると家族に指摘されたので、一生懸命歯ブラシをしていますが、あまり変わりません。どうしたらいいのでしょうか?

    自分では充分な歯磨きだと思っていても、実際には隅々まで行き届いていないことはよくあります。口臭は歯周病が進行した場合、歯周ポケットの中にいる歯周病原性細菌が原因であることが多くあります。深い歯周ポケットには歯ブラシが届きませんので、早めに受診して、御本人の届かない部分の清掃をしてもらいましょう。

  • 17.歯ぐきの検査をするときや歯石を取るときにチクチクと痛いのですが、どうしてでしょうか?

    歯肉の検査では、歯と歯肉の隙間である歯周ポケットの深さを測ります。また歯石を取る時は歯肉の上に覆い被さるように付いている歯石を取り除くのでどうしても器具の先端が炎症を起こして敏感になっている歯肉に触れます。
    しかしそれが我慢できないようであれば、表面麻酔(スプレー式の麻酔)を用いるなどの方法もありますので歯科医師に相談してください。

  • 18.歯石はどれくらいおきに歯科医院にとりに行ったらいいのでしょうか?

    本来、適切な歯磨きができていれば歯石は付きません。また歯石の付きやすさにも個人差があります。歯磨きの指導を受けても時間がたてば、その記憶が曖昧に疎かになりやすいのも事実です。
    通常は1年に3回~4回が良いと言われています。
    また、かかりつけの歯科医師(歯科医院)を決めて、歯石のつきやすさを継続してみていただければ、どのくらいの期間で定期健診を受ければよいかわかります。

  • 19.検査の時にエックス線写真を10枚以上撮影したのですがそんなに枚数が必要なのでしょうか?

    エックス線写真検査は口内法と呼ばれる方法とパノラマエックス線写真と呼ばれる方法とがあります。前者は、1本1本の歯や歯周組織(骨)の状態を詳細に知ることができる方法で、上下左右と前歯と奥歯をそれぞれ撮影しますので、10~14枚撮影します。後者は顎関節を含めた上下の顎の骨の状態まで把握できます。被爆量についてはどちらの方法も問題はありません。

  • 20.自分の歯を残してもらいたいので歯科医院に行ったのですが、抜いた方が良いと言われました。歯周病の治療をしても自分の歯が残らないのでしょうか?

    歯周病の治療により、歯肉(歯ぐき)の炎症はほとんどなくなり、歯周病の進行はほぼ止まります。ところが、来院していただいた時点で、歯を支える中心となる骨がなくなっていると、歯肉があっても歯が抜け落ちてしまいますし、しっかりと噛むことができません。ですから症状が進んでしまった歯は抜くと診断されたのです。

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歯の根の治療(根管治療)(井の頭歯科・鈴木健太郎)

  • 1.歯の根の治療(根管治療)とはなんですか?

    歯の中には神経や血管が歯の根の先から栄養や知覚を伝える為に繋がっています。この歯の中の神経や血管を「歯髄」と呼びます。この歯髄に炎症が起こる事があります。原因は様々ですが、むしばが進行して歯髄に到達した場合が最も一般的だと思います。この場合激しい痛みを伴う事が多いです。このような時に行う治療法を根管治療(歯内療法とも言います)と呼びます。炎症を起こしてしまった歯髄を取り除き、細菌感染してしまった歯質を取り除いたうえで、薬で密閉します。空隙や感染物質が残っていると再発の原因となりますので、注意深くて丁寧な治療が求められます。ここまでの一連の治療を歯内療法と呼びます。
    また、残念ながら歯の中を薬で密閉しても、その上にかぶせた冠や詰め物と歯の間が長い時間をかけて隙間ができる事で、再度感染する事もあります。このように歯髄ではない薬で密閉された状態でも感染が広がり、歯を通してさらに下の組織である歯根膜(歯と骨を繋ぐ靭帯のような組織)、歯肉や骨にまで感染を起こすと痛みや腫れる症状があります。この場合も同じように、歯の中を密閉した薬を取り除き、再度歯の中を奇麗にして薬で密閉する治療を感染根管治療と呼びます。

  • 2.根管治療の重要性を教えてください

    根管治療は実際には目に見えない歯の中をきれいにする治療です。しかも非常に狭い上にまっすぐでは無く、細かく曲がっていたり、分岐していたりします。複雑な形をしていますし人によっても様々ですので、完全な消毒や清掃が困難なケースが一般的です。研究の結果では根管治療で除去できる感染物質は60~80%と言われています。しかも、大きく削って感染物質を取り除くほど、歯そのものは細く、薄くなってしまいます。仮に完全に感染物質を取り除けても、歯の噛むチカラに耐えられない可能性が高くなってしまいます。さらに、歯髄を除去してしまうと、歯の弾性(しなり)が失われる事により、破折する可能性も高くなります。歯の中の感染物質だけを可能な限り取り除き、歯の質をできるだけ残したとしても、歯髄を除去してから時間が経過すればするほど、やはり歯の弾性が失われますので、破折の危険性は高まります。
    感染物質が完全に取り除けなくても、歯を残し、噛んだりできるようにする事は可能ですが、できるだけ感染物質を除去する事が重要です。

    1度感染してしまうと、坂道を転げ落ちるように歯を失う可能性が高くなってしまいます。日頃からかかりつけ歯科医と連携をとっていただきたいと思います。

    そのほかは下記リンクを参照してください。
    日本歯内療法学会
    http://www.jea.gr.jp/ippan/index-5.shtml

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むしば(上田歯科医院・上田祥士)

  • 1.むしばはどのようにしてできるのですか?

    • 歯の条件(質、形、歯並びなど)
    • 細菌(むしばに関与する微生物)
    • 食品(微生物の栄養源になりやすい砂糖など)
    • 時間(微生物が活動して歯を溶かす時間)

    上記の四つの条件が関わり合って発生します。 つまり予防はこれらの要件をなくすようにすればよいのです。

    (1) 歯の条件
    →今のところ生えている歯を、確実に歯を強化できるのは、フッ素しかありません。歯の形などは遺伝的なものも大きく関わっていますので個人差がありますがむしばのなり易さを診断してもらって磨き方を工夫することができます。歯並びも歯列矯正などが必要なこともあります。きれいに並び替えることもできますのでまずは相談してみてください。
    →生える前の歯、特に乳歯は妊娠中に作られます。妊娠されている方は体調を整え、栄養バランスの良い食生活をしてください。
    (2) 細菌
    →口の中にはたくさんの細菌がいます。むしばの原因菌は出産の時に感染し、さらに周囲の人から感染していきます。増やさないためには食事と歯磨きで歯から洗い流しましょう。
    (3) 食品
    →砂糖類を多く食べるとむしばの原因菌がふえてむしばになりやすくなります。糖質は発育に必要で生体にとってエネルギー源ですが、糖分の補給と味覚は別のものです。バランスのとれた食事で充分に糖質は補えます。
    (4) 時間
    →むしば菌が食べかすを分解し酸を作り、歯を溶かすのです。歯に食べかすがついている時間をできるだけ短くするように心がけましょう。
  • 2.むしばのできやすい場所を教えてください?

    • 歯のかみ合わせの凸凹したところ
    • 歯と歯の間
    • 歯と歯肉との境の部分

    この3カ所を称して三大不潔域といいむしばが特にできやすい場所です。ここを重点的に清掃してきれいにすべきです。

  • 3.どうしたらむしばを妨げますか?

    現在行われているう蝕予防の対策は詳しく言いますと以下のようですが
    洗口
    ブラッシング
    フロッシング
    その他の清掃法(歯間ブラシ等)
    フッ素応用
    甘味制限(糖類の質、量、頻度の制限、代用糖の開発)
    主・間食指導
    健康教育
    フィッシャーシーラントの応用(歯科医院で噛み合わせの部分を合成樹脂でシールする)
    歯科医、歯科衛生士による口腔清掃

    特に大事なことは
    フッ化物配合歯磨剤で1日2度きれいに歯をみがいてください。
    毎日デンタルフロスで歯を掃除するか、歯間ブラシを使ってください。
    栄養になる、そしてバランスがとれた食事を食べ、間食を制限してください。
    歯を強くする為のフッ化物の使用
    フィッシャーシーラントの応用(歯科医院で噛み合わせの部分を合成樹脂でシールする)

  • 4.歯の汚れとはどんなものですか?

    歯の着色もありますが、ここではプラークの付着や、歯石の沈着をいいます。

  • 5.プラークとはどんなものですか?

    歯垢(しこう)のことです。歯の表面は食べ物の残りカスや唾液で皮膜ができやすくなっています。そこに細菌が繁殖し、粘着性のあるプラークになります。

  • 6.なぜ甘い物がむしばになるのですか?

    むしばは歯が脱灰されることから始まります。その原因は酸を作り出す菌が、歯に付着する事から起こります。その細菌の栄養源が糖類なのです。甘い物がその菌を繁殖させる要素になってしまうからです。

  • 7.砂糖は絶対いけないものですか?

    砂糖はむしばの大きな原因ですが、適度なものは必要なものだと思います。問題はその摂取の方法にあるのです。飴やガムなど口の中に長くとどまる食べ方ではむしばは多くなりますが、同量の砂糖をふくんだ食事では増えにくいと言われています。むしばの発生しやすさは、食べる時間や食品の形や質が大きく関係しています。歯につきやすい粘着性のお菓子はさけるようにすると良いでしょう。

  • 8.むしばはどのように進行していきますか?

    むしばがエナメル質にとどまっている時には痛みはありません。象牙質に達すると刺激が神経(歯髄)まで伝わって暖かいものや冷たいものや甘いものに対して様々な反応が起きてきます。歯髄の炎症がひどくなると痛みもひどくなります。放置すれば歯髄は死に根の中が腐りさらに根の外の骨まで腐ってきます。これらの変化は一見しただけでは判別は不可能です。外から見て何ともなくても歯髄がくさって根の外に膿がたまっていることもあります。進行の程度は歯科医が目で見(視診)、さわり(触診)レントゲン写真を撮り、患者さんの症状を聞いたりして総合的に診断します。

  • 9.むしばになるとどんな症状がおきますか?

    C1ではほとんど自覚症状はありません。溝が黒くなっている程度です。
    C2でも自覚症状はほとんどないか水にしみる程度です。
    C1、C2は検診で発見されることが多いようです。
    C3、C4になりますと大きな穴があく場合が多く神経まで侵されている状態です。
    暖かいものがしみたり、何もしなくてもずきずきいたんだり、噛み合わせるときに痛んだりします。但し慢性化して痛まない場合もあります。

    参考)むしばの進行度による分類
    CO:シーオーと読みます。要観察歯
    C1:エナメル質のみのう蝕
    C2:象牙質まで達したう蝕で歯髄との間に一層の健全象牙質が存在するもの
    C3:歯髄まで達した象牙質う蝕
    C4:残根状態

  • 10.むしばの治療法を教えてください

    WHOによれば下記のようにまとめられています。

    初期のむしば
    局所フッ化物療法によって再石灰化を図る。
    軽度の初期むしば
    シーラントをつめる。
    もし必要なら最小限にむしばを取り去り、予防効果がある材料でむしばを治療する。
    中程度のむしば
    健康な歯質を最大限に残してむしばを治療する。
    深いむしば
    健康な歯質を最大限に残してむしばを治療する。
    必要に応じて歯の根の治療(根管治療、歯内療法)を行う。

    むしばの治療内容を具体的にいいますとまず患者さんの訴えを聞きます。
    痛いのか、腫れているか、しみるのか、全身の状態はどうかなどと詳しくお聞きします。その後口の中を診査します。見たりさわったりレントゲンを撮ったり等、必要に応じた診査をします。
    そして下された診断の結果により
    薬剤塗布
    シーラント
    インレー(金属やポーセレン、合成樹脂による詰め物)
    コンポジットレジン(白い合成樹脂)
    グラスアイオノマーセメント(白い詰め物)
    クラウン(金属や白いポーセレンなどで歯に被せる物)
    等、様々な種類の治療を行います。これらをむしばの程度に応じて使い分けます。このように最近のむしばの治療はできるだけ歯質を削らず、また歯髄(神経)を取らないで行う傾向にあります。また最近は様々な治療法が開発されつつあります。

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義歯(総義歯・部分義歯)など(むさしのグリーン歯科・風間裕貴)

全般的な質問

  • 1.なぜ,歯が抜けたらそのままではいけないのですか?

    長い間、歯が抜けたまま放置しておくと、今まで支えになっていた歯を失ってしまったことにより、隣の歯が空いたスペースに倒れこんできたり、かみ合っていた反対側の歯が伸びてきたりします。これらの結果、歯並びが変化すると、歯と歯の間にできた隙間や、歯がなくなった部分の歯肉には食べかすが溜まりやすくなり、周りの歯のむしばや歯周病をひき起こすことになります。
    さらに、1本でも歯を失うと、同じ食事をしても他の歯にかかる負担は大きくなり、次の歯の喪失につながりかねません。
    そして、歯が抜けたところから空気が漏れることにより、発音にも影響する場合があります。また前歯が抜けると審美的にも問題が発生しますので、以上のような理由から、歯が抜けた場合にはそのまま放置しないで、ブリッジや入れ歯、インプラントなどの人工物(補綴装置)で修復することがおこなわれています。各個人の口腔内状態は異なりますので、早めに歯科医に相談されることをお勧めします。

さし歯(被せ物をする治療)編

  • 1.前歯は保険で治せますか?

    保険でさし歯を作るときには使用する材料に制限があります。
    その制限は奥歯と前歯といった部位によっても異なります。

    保険でさし歯を作る場合、糸切り歯よりも奥の歯では、通常、金銀パラジウム合金を使用した金属の冠(銀歯)になります。また歯科医院によってはCADCAM冠という硬いプラスチックのみを使用し、白い被せ物が保険で作製可能な場合があります。
    また、糸切り歯から前の歯では表から見える範囲を硬いプラスチック(硬質レジン)で白く(前装)した金属冠である硬質レジン前装冠にすることができます。表面が白いプラスチックであるため、自然の歯のような透明感はあまりなく、年月が経つと黄色く変色することもあります。

    一方、保険外診療の場合は材料の制限などがありません。
    セラミックは、白くそして自然の歯と同じような透明感があり、そして丈夫です。全部がセラミックでできたオールセラミック冠、ジルコニアという新しい素材を使用し強度も硬く丈夫で白い被せ物のジルコニア冠、表から見える範囲をセラミックで作る陶材焼付け金属冠(メタルボンド冠)、新しい素材の強化型コンポジットレジン(ハイブリッドレジン)を使った冠などは前歯でも奥歯でも使用でき、色も白いため大変審美的ですが、保険が適用されませんので保険外診療となります。
    また全部金属でできた冠でも金合金や白金加金などの貴金属合金を用いたものやチタン合金を用いたものなどは保険が適用されず保険外診療となります。
    さし歯に限らず保険でひととおりの歯の治療は可能ですが、よりきれいに、より丈夫に、より生体親和性を高く、より快適に、といった付加価値をつけたものが保険外診療であるといえます。

部分入れ歯編

  • 1.保険診療と保険外診療ではどこがちがうのですか?

    保険適用と保険外適用の自費診療とに分かれます。
    保険診療では、使用できる材質に制限があります。入れ歯の大部分を構成する「レジン床」あるいは「スルホン床」と呼ばれるプラスチックの樹脂でできているため、一般的に保険外診療の金属床に比べると厚みが厚くなることが多く、強度も金属床に比べると弱いです。また外れないようにするバネの部分は金属になります。
    保険外診療では、材質の制限などがありません。主に金属を使った金属床(チタン合金、コバルトなど特殊合金など)は、保険のレジン床に比べ丈夫で薄く作製可能なため、硬い物も咬みやすく、お口の中での異物感が軽減され、発音にもよいとされています。また金属のバネを使用しないノンクラスプデンチャーは、審美的にたいへん優れています。費用については各歯科医院によって異なりますのでお問い合わせください。

  • 2.磁石を使った入れ歯とはどんなものですか?

    少数の歯根だけが残っている場合、磁石の吸引力を利用し、オーバーデンチャー(残存歯をおおってしまう)形態の総入れ歯、部分入れ歯として使用されることが一般的です。
    神経のない歯根を利用し、根の方には磁性ステンレス製のキーパーを固定し、とりはずしの義歯の方に磁石構造体を装着します。
    義歯が複雑な形態をとらないため、患者自身による着脱、清掃などのメンテナンスが容易ですが、保険適用外の自費治療になり、しっかりとした歯根がないと適応外となります。

  • 3.入れ歯安定剤を使っても良いのですか?

    一般に、入れ歯安定剤は「入れ歯がガタつくようになった」というときに使われるようですが、入れ歯が合わなくなったら、自分で勝手に判断して安定剤を使うのでなく、まず歯科医の診察を受け、安定剤が必要となれば、歯科医の正しい指示に従って適切に使用することが大切です。
    たとえばガタつきのある合わない入れ歯で、クッションタイプのものを使えば "隙間"が無くなるのでガタつきは少なくなります。
    しかし、かみ合わせの高さや関係を、自分自身で正しく調整することは困難です。入れ歯が傾いて、噛み合わせが狂ったままで噛めば、歯ぐきやそれを支える骨が大きなダメージを受けることになります。合っていない入れ歯を、安定剤で使い続けることを可能にしたことが、逆に口の中の状態を悪化させてしまうことになります。何よりも定期的な歯科受診が大切であることはいうまでもありません。

  • 4.入れ歯洗浄剤は毎日つかうのですか?

    市販の入れ歯洗浄剤を使用すると、入れ歯の臭いや細菌、茶渋、タバコのヤニなどを落とすのに効果がありますが、使用しなくても入れ歯本体は歯磨き粉をつけずに水をかけながら歯ブラシや入れ歯用ブラシを使って食べかすを洗い流して手入れしていただいても結構です。ただし、洗うときには入れ歯を落としても壊れないように、下に洗面器やボウルなどの容器に水をはったり、タオルを敷いたりしましょう。
    食後は入れ歯の内面や外側に食べかすが溜まります。その食べカスをそのままにしておくと、細菌によって入れ歯の内側の歯ぐきが炎症をおこしてしまうので、原則として毎食後入れ歯をはずしてお掃除が必要です。

  • 5.入れ歯は入れたまま寝てはいけないのですか?

    寝る時は原則として、入れ歯をはずしてください。歯ぐきが休まらず「あたり」が出てしまう恐れがあります。また、その時は容器に水をいれて保管してください。入れ歯は乾燥すると変形、変色したり、ひび割れがおこることもあります。

  • 6.入れ歯は何年くらいで作り替えたほうが良いですか?

    口の中は絶えず変化していますから、時間がたつにつれ適合が悪くなってくる場合があります。また、かみ合わせの部分がすり減ってくることもあります。入れ歯がピッタリしなくなった、噛みづらくなった、入れ歯の下の粘膜が広い範囲で赤くなって治らないなど日常的に不具合を感じたら早めに歯科受診をし、相談されることをお勧めします。

総入れ歯編

  • 1.保険診療と保険外診療ではどこがちがうのですか?

    総入れ歯には大きく分けると、保険診療のレジン床義歯と保険外診療の金属床義歯があります。
    保険診療では材質が制限され、アクリル樹脂、ポリスルホン樹脂とがありますが、金属床と比較して厚みが厚くなります。そのため異物感が大きくなったり、発音に影響する場合もあります。また強度も金属床に比べると弱いです。
    保険外診療の金属床としては、金合金、白金加金、コバルトクロ-ム合金、チタン等があります。金属床はレジン床に比べ、丈夫で硬いものでも咬みやすく、厚みも薄く異物感が軽減され、発音にもよいとされています。
    また保険外診療では、インプラントやマグネットを使用することもあります。顎の骨が充分な場合には、インプラントを顎骨に埋入して、その上にアタッチメントやマグネットを組入れ、その維持力を利用することもできます。

  • 2.入れ歯安定剤を使っても良いのですか?

    一般に、入れ歯安定剤は「入れ歯がガタつくようになった」というときに使われるようですが、入れ歯が合わなくなったら、自分で勝手に判断して安定剤を使うのでなく、まず歯科医の診察を受け、安定剤が必要となれば、歯科医の正しい指示に従って適切に使用することが大切です。
    たとえばガタつきのある合わない入れ歯で、クッションタイプのものを使えば "隙間"が無くなるのでガタつきは少なくなります。
    しかし、かみ合わせの高さや関係を、自分自身で正しく調整することは困難です。入れ歯が傾いて、噛み合わせが狂ったままで噛めば、歯ぐきやそれを支える骨が大きなダメージを受けることになります。合っていない入れ歯を、安定剤で使い続けることを可能にしたことが、逆に口の中の状態を悪化させてしまうことになります。何よりも定期的な歯科受診が大切であることはいうまでもありません。

  • 3.入れ歯洗浄剤は毎日つかうのですか?

    市販の入れ歯洗浄剤を使用すると、入れ歯の臭いや細菌、茶渋、タバコのヤニなどを落とすのに効果がありますが、使用しなくても入れ歯本体は歯磨き粉をつけずに水をかけながら歯ブラシや入れ歯用ブラシを使って食べかすを洗い流して手入れしていただいても結構です。ただし、洗うときには入れ歯を落としても壊れないように、下に洗面器やボウルなどの容器に水をはったり、タオルを敷いたりしましょう。
    食後は入れ歯の内面や外側に食べかすが溜まります。その食べカスをそのままにしておくと、細菌によって入れ歯の内側の歯ぐきが炎症をおこしてしまうので、原則として毎食後入れ歯をはずしてお掃除が必要です。

  • 4.入れ歯は入れたまま寝てはいけないのですか?

    寝る時は原則として、入れ歯をはずしてください。歯ぐきが休まらず「あたり」が出てしまう恐れがあります。また、その時は容器に水をいれて保管してください。入れ歯は乾燥すると変形、変色したり、ひび割れがおこることもあります。

  • 5.入れ歯は何年くらいで作り替えたほうが良いですか?

    口の中は絶えず変化していますから、時間がたつにつれ適合が悪くなってくる場合があります。また、かみ合わせの部分がすり減ってくることもあります。入れ歯がピッタリしなくなった、噛みづらくなった、入れ歯の下の粘膜が広い範囲で赤くなって治らないなど日常的に不具合を感じたら早めに歯科受診をし、相談されることをお勧めします。

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口腔外科(長谷川歯科医院・長谷川功)

  • 1.口腔外科って何を扱うのですか?

    口腔外科とは主に、お口の中の手術を手がける診療科です。この領域には歯が原因となるものから癌までさまざまな疾患があります。
    例えば、親知らずの抜歯や顎の腫瘍、骨折などです。その他口腔粘膜の疾患や神経性疾患、口臭症など内科的な疾患も含まれます。また交通事故やスポーツによる外傷、顎変形症などや唾液腺疾患などの外科的疾患も担当領域です。
    また、口腔内の先天性の疾患である口蓋裂や唇裂などの機能回復を図るのも口腔外科です。

  • 2.親知らずについて教えてください

    歯科口腔外科で一番多い疾患が親知らずの抜歯です。この歯は親知らずといわれるように、大人になってから歯が生えてきます。しかし、多くの親知らずは顎の成長が止まる二十歳前後に生えてくるため、まっすぐきれいな歯並びで生えてくることが少なく、周囲の歯肉に炎症を起こしやすくなっていたり、むしばになりやすいため抜歯に至る場合が多々あります。

    智歯周囲炎:
    親知らずの萌出にともない歯冠周囲(しかんしゅうい)の炎症を智歯周囲炎といい、抗菌薬(抗生物質)で炎症を抑えることができます。再発をくりかえすことから抜歯が適応となることが多い疾患です。
  • 3.炎症について教えてください

    例えば、歯肉が発赤(赤くなること)や、膿瘍といって膿がたまり、腫れる事がみられます。むしば(う蝕)や歯槽膿漏(歯周病)など歯が原因で感染し炎症を起こす場合が多く、白血球や壊死物質、感染した菌の残骸が浸出液と一緒に混ざって膿瘍を作ります。
    治療としては切開して膿を出し、さらに消毒・投薬などを行い感染源の治療を行います。

  • 4.外傷について教えてください

    外傷とは転んで歯をぶつけたり、顎の骨を折ったりする事です。歯の外傷、顎の骨すなわち顎骨の外傷などと呼びます。

    歯の外傷:
    外傷により歯が少し抜けかかっている歯を亜脱臼、完全に抜けてしまう歯を完全脱臼と呼びます。歯の歯髄(神経)が切断し歯髄壊死(歯の神経が死んでしまうこと)をおこしてしまうと根の治療や長期の経過観察が必要になります。
    もし歯が抜けてしまったら、きれいに洗ったりしないで、すぐに歯科医院を受診することをお勧めします。その時、家にコンタクトレンズの保存液があれば、それに入れて歯を持ってきていただくのが一番よいです。無ければ、牛乳や口の中に入れて持って来てください。歯をきれいに洗って持ってこられると、再植できない可能性があります。もとの抜けた場所に歯を戻して固定すれば再び歯として使うことができます。乳歯が脱臼しても後から生えてくる永久歯に影響があることは少ないので歯科医院を受診し経過を診ていきましょう。
    顎の骨折:
    顔面はいろいろな原因で外傷をうけやすく、最も多いのは交通外傷ですが、最近ではスノーボードによる転倒や自転車で転んで顔面を強打し起こる骨折が多くみられます。まれに顎骨の嚢胞や腫瘍による病的骨折もあります。
  • 5.腫瘍について教えてください

    腫瘍には良性の腫瘍と悪性のものがあります。また、顎骨にできる腫瘍と舌や歯肉などの軟組織にできる腫瘍があります。炎症などで腫れるのと違い、腫瘍は消退することがありません。顎骨にできる腫瘍は自覚症状がないことが多く、偶然レントゲンで発見されることがあります。
    顎骨にできる良性腫瘍で多いのは、角化嚢胞性歯原性腫瘍やエナメル上皮種があります。またお口にできる悪性腫瘍には舌癌や歯肉癌があります。

  • 6.口蓋裂・口唇裂・唇顎口蓋裂について教えてください

    胎児がお母さんのお腹で成長するときにお顔は左右から伸びてくるいくつかの突起が癒合してつくられます。その癒合がうまくいかないとその部位に裂け目ができてしまします。上唇が割れた口唇裂(こうしんれつ)や、上あご(口蓋)が裂けて口腔と鼻腔がつながっている口蓋裂が発生します。
    これらの異常の発生する頻度は、日本人では約500人の出産に1人の割合で日本人に多い先天異常といわれています。妊娠の初期や胎児に異常な力が加わったり、母体の栄養障害、精神的なストレス、副腎皮質ホルモン剤や鎮痛薬などの形態異常を誘発する薬(催奇形性薬剤)を使ったり、一部には遺伝的要因によるものもあります。原因不明なものが大多数ですが、発生率は高齢出産になるほど高いともいわれています。
    出産直後から成人するまで長期的な一連の治療が必要となり口腔外科、小児歯科、形成外科、耳鼻咽喉科、小児科、言語療法科などによる総合治療が必要になります。

  • 7.顎変形症について教えてください

    顎の発育異常で顔面の形態異常や機能障害を伴うものを顎変形症といい生まれつきの(先天性)と生後に生じた(後天性)のものがあります。

    上顎後退症:
    上の顎(上顎)の骨の成長が悪いために顔貌を横から見ると上顎が陥凹したように見えます。先天異常のダウン症で多くみられます。
    下顎後退症:
    下の顎(下顎)の骨の成長が悪く、鳥の横顔(鳥貌:ちょうぼう)のように見えます。
    下顎前突症:
    下顎の骨が発達したために咬合時に下顎の前歯が上あごの前歯より前方にあります。受け口、反対咬合ともいいます。顔の下半分が長く、横から見ると三日月様にみえます。骨格性と歯性に分かれ、矯正治療や顎骨切除が必要になります。
  • 8.嚢胞について教えてください

    歯根嚢胞:
    むしばが進行し歯の神経に感染が起こりそれが歯の根の先端に波及すると根尖性歯周炎が生じます。これが慢性化すると歯根嚢胞という膿の袋が顎骨の中に生じることがあります。要治療歯は歯の根っこをきれいにする根管治療や大きな嚢胞になると外科的に摘出を行います。
    含歯性嚢胞:
    歯の原基すなわち歯を形成したものの上皮から生じる嚢胞で嚢胞に埋伏している歯を含んでいます。下顎の親知らずに由来するものが多く、無症状に経過し、レントゲンで偶然に発見されることがあります。
  • 9.唾液腺の疾患について教えてください

    唾液腺炎:
    唾液腺の分泌が少ない時に発生しやすい疾患で、唾液の出る開口部から菌が侵入し痛みや腫れが生じる急性のものや、唾液腺が硬くなり唾液の分泌が低下する慢性のものがあります。
    ウイルス性唾液腺炎:
    流行性耳下腺炎が代表的でいわゆるおたふくか風邪があげられます。ムンプスウイルスの感染によって生じます。
    唾石症:
    唾液腺の中や唾液を運ぶ管(導管)の中に石(唾石)ができることによって生じる病気で、唾液の停滞や大きい唾石になると食事中に唾液が出せなくなり強い痛みを生じることがあります。
  • 10.顎関節症について教えてください

    顎関節症に罹患しますと顎を動かした時に痛みや雑音などの症状がみられたり、開閉がスムーズでなく引っかかるような状態を呈します。
    ほとんどが口を長い時間、開けていたり、堅い物を噛んだときに発症します。噛み合わせの異常や、悪い姿勢による顎関節や周囲の筋肉へ過度な負荷がかかることにより起こります。

  • 11.睡眠時無呼吸症候群について教えてください

    睡眠中に無呼吸あるいは低呼吸が断続的に続く疾患で、その結果日中の眠気や怠さを自覚します。また高血圧などの循環器症状もみられることから、医科での検査診断が必要になります。歯科ではマウスピースを作成し治療するほか、場合によって顎骨を延長する手術を行うことがあります。

  • 12.ビスフォスフォネート顎骨壊死について教えてください

    ビスフォスフォネート系製剤(BP製剤)といわれる薬を服用されている方にたいして、抜歯などの顎骨の骨が一時的に露出する治療を行うと顎骨の壊死(骨が腐ること)が起こることがあります。ビスフォスフォネート系製剤は主に骨粗鬆症や関連事象の予防、乳がん、前立腺がん、腫瘍随伴性高カリウム血症、多発性骨髄腫の骨転移に処方される薬です。服用期間、薬の種類によっても歯科での対応(必要な休薬期間など)が異なりますので抜歯などの外科手術を行う場合には歯科医師とよく相談してください。

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小児歯科(桜堤あみの歯科・網野重人)

  • 1.まだ歯が生えていない赤ん坊の口をきれいにする必要がありますか?

    むしば菌のお口の中での定着はあまり心配がない時期ですが、舌や粘膜が汚れたりすることがあります。
    時々ガーゼなどでお口の中を拭ってあげましょう。また、お口の中は敏感な場所なので将来歯磨きをする準備として触られることになれることが大切です。

  • 2.いつごろから歯ブラシをさせればいいのでしょうか?

    保護者の方の歯磨きは歯が生えたら必要になります。本人の歯ブラシですが、一般的には3歳を過ぎないと歯ブラシをうまく動かせないといわれています。低年齢の歯ブラシは慣れさせることが大切です。本人に持たせてお口の中を触らせることは歯ブラシを習慣にすることにもつながります。ただし、歯ブラシを持った状態で遊ばせるのは危険です。必ず保護者のいるときに安全な状態で歯ブラシを持たせてください。

  • 3.子供が何歳になったら歯科医に診てもらうために連れて行くべきですか?

    歯が生えたらお口の中を見せに行くようにしましょう。

  • 4.むしばになりやすい年齢は?

    1歳から2歳は前歯のむしば。3歳からは奥歯の噛む面のむしば。4歳以降は奥歯の歯と歯の間がむしばになりやすいといわれています。
    歯は生えてから2年ぐらいがむしばになりやすいことから、生えたばかりの歯はどの年齢でもむしばになりやすいです。

  • 5.小児のむしば治療法を教えてください。

    小さいむしばは積極的に治療しないこともあります。永久歯の生え方や歯並びに影響が出ないように必要に応じて詰め物やかぶせ物をします。

  • 6.乳歯のむしば予防のポイントは?

    お家で注意が必要なのは、おやつの種類や与え方、毎日の清掃など。歯科医院ではお口の清掃やフッ素、シーラントなどが予防のポイントです。

  • 7.永久歯のむしば予防のポイントは?

    歯は生えてから2年ぐらいがむしばになりやすい時期です。永久歯が生えてくるときにはすでにおやつのバリエーションが豊富になっていることもあり、むしばになりやすいと言われています。また、生えている最中は歯肉が一部分かぶっていたりして汚れが残りやすい状態ですので、歯ブラシの当て方などに注意が必要となります。また、状況に応じて歯科医院でのフッ素塗布やシーラントなどの予防処置を受けるようにしてください。

  • 8.むしば予防に充分な量のフッ素を食品から摂取できますか?

    食品から摂取できるフッ素の量は個人によって差があるといわれています。現在の日本ではむしばを予防するだけのフッ素の摂取は食品だけでは困難と考えられています。予防に必要なフッ素に関しては歯科医院を受診し相談することをお勧めします。

  • 9.フッ素のむしば予防効果を教えてください。

    フッ素は歯の表面から取り込まれ歯が酸に溶けにくい状態にしてくれます。むしば菌が出す酸から歯を守ってくれます。

  • 10.フッ素の効果的な使用法を教えてください。

    年に3回から4回の歯科医院でのフッ素塗布や歯科医師の指導に基づき、フッ素洗口を家庭で行うといった方法があります。

  • 11.フィッシャーシーラントとはどのようなものですか?

    歯の表面にある溝を歯科用のセメントやプラスチックで埋める方法です。深く汚れのたまりやすい溝を埋めることでむしばを予防します。溝によっては汚れの残りにくい形や深さがありますので歯科医院で判断してもらうようにしましょう。

    そのほかは下記リンクを参照してください。
    日本小児歯科学会
    http://jspd.or.jp/contents/main/faq/index.html

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インプラント治療(平井歯科医院・平井滋)

  • 1.インプラント治療とはどのような治療法ですか?

    インプラント治療とは、歯を失った骨の部分に、人工の材料(チタン、チタン合金、ジルコニア等の体内埋入材料)で作られた人工歯根(インプラント体)を埋め込んで、その上に歯の代わりとなる上部構造(冠)を作り、噛みあわせを回復させる方法です。
    インプラントの解説図1
    インプラントの解説図2 『デンタルハイジーン 2017,3月号』より引用

  • 2.インプラント治療の基本的な流れについて具体的に説明してください

    【インプラント治療の基本的な流れ】
    問診・カウンセリング

    検査(レントゲン検査・CT検査)

    診断・説明(治療内容の詳細、費用について)

    口腔内・前処置(歯石除去などの歯周治療等)

    インプラント手術(インプラント体の顎への埋入)

    インプラントと顎の固定が得られ、上部構造を入れるまで待つ期間

    インプラントに上部構造を装着するための型どり(印象)

    インプラント体に上部構造(冠)の装着

  • 3.インプラント治療に適した人・適さない人とは?

    • インプラント治療に適した人
      • 入れ歯が合わず物が良く噛めない人
      • 健全な歯を削りたくない人
      • 顎の骨が少なく入れ歯の安定が求められない人
      • 審美的な面を気にする人(入れ歯のバネを見せたくない人等)
      • 顎が著しく吸収した下顎無歯顎難症例
    • インプラント治療に適さない人
      • 成長期にある若年層(18歳未満)
      • 喫煙している人
      • 重度の疾患を持っている人(循環器疾患・糖尿病などの代謝疾患脳疾患など主治医と相談しなければいけない疾患のある人。管理されていて、主治医の許可が得られれば可能)
      • 口腔のケアーができない人
  • 4.インプラント治療のメリットを教えてください

    • ほかの歯を傷つけないで噛みあわせを回復できる。
    • ブリッジや入れ歯のように周りの歯に負担をかけたり、骨への負担が少ないために結果として、残存している他の歯が長く維持できる。
    • しっかり噛めて、安定した噛み合わせが得られので、脳への刺激が多くなりボケの防止や胃腸への負担が少なくなり内臓の老化防止にもなる。食事も食物の選別をしなくてよくなるので、快適な食生活が送れる。
    • 発音がスムーズになる。

インプラント治療全般に関する質問

  • 1.インプラント治療が終わるまでの期間はどのくらいですか?

    治療が終わるまでにかかる期間は、歯の欠損している部分の骨の状態により違ってきます。(抜歯直後に埋める方法も場合によりあります)

    ○歯を抜いてからインプラント手術を行う場合

    抜歯
    ↓3~4ヵ月後
    インプラント埋入手術
    上顎の場合 下顎の場合
    ↓ 3~4ヵ月後 ↓ 2~3ヵ月後
    (インプラント体と骨との結合を確認してから)
    インプラントの上部構造(冠)を作製するために型をとる。
    ↓ 2~3週間後
    インプラントの上部構造(冠)の装着

    ○歯のない部分の骨が充分に再生されている場合

    インプラント埋入手術
    上顎の場合 下顎の場合
    ↓ 3~4ヵ月後 ↓ 2~3ヵ月後
    (インプラント体と骨との結合を確認してから)
    インプラントの上部構造(冠)を作製するために型をとる。
    ↓ 2~3週間後
    インプラントの上部構造(冠)の装着

    この場合でも、待つ期間は骨質とインプラントの太さ、長さにより1~2ヶ月の誤差は生じます。また、骨が少ないため骨の造成を行った場合は、インプラント手術から上部構造の装着までに2年以上かかることもあります。

  • 2.インプラント治療が受けられない病気について、具体的に説明してください。

    有病者で症状の重い方、身体の状態が安定していない方、また定期的に治療を受けていなく管理されてない方は、インプラント治療を受けることは難しいです。また、免疫不全症の方もインプラント治療は避けたほうが良いでしょう。

    糖尿病
    きちんと通院していなく、血糖のコントロールができていない方。手術後の感染が起こりやすく、傷が治りにくいため。
    心臓病
    虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)の持病がある方は、状態が安定していても、主治医と相談の上でないと治療は難しい。
    骨粗鬆症
    骨粗鬆症の治療薬を飲んでいる方の場合は、その種類や期間によって治療が可能な場合もあります。ただし、ビスフォスフォネート製剤の服用者は、服用年数にもよりますが手術前・後3ヶ月間の服用中止した後に手術を行えば可能な場合があります。静脈注射による投薬の場合は、顎骨壊死(BRONJ)を起こす確立が高いため基本的には手術は行わない。
    ガン治療中の方
    抗がん剤治療を受けている方は、免疫力が低下し細菌感染を起こしやすくなっているため、出血を伴う抜歯やインプラント手術は、避けたほうがよいでしょう。
    肝臓病
    重度の肝臓病や肝硬変を患っている方は、肝機能障害で止血しにくい場合があったり、抗生剤等の服用で肝機能が低下するリスクがあるため、主治医と相談の上慎重に対処する必要がある。
    腎臓病
    腎疾患がある方は免疫力の低下により傷が治りにくく、骨ももろくなっているのでインプラントとの結合が難しくなる。重度の腎疾患、透析を受けている方には、インプラント手術は行わない。
    原発性免疫不全症
    免疫不全により感染が反復または遅延化しやすいため手術後の治癒が見込めなくなる可能性が高いため。
  • 3.インプラント治療は危険が伴う治療法でしょうか?

    最近、TVや雑誌等にインプラント治療の問題点が指摘されていますが、インプラント治療の実体は、正確な診断・適確な手術・適正なインプラント体の選択がなされれば、成功率も高く、優先されるべき再生療法の一つです。

  • 4.インプラント治療の費用はどのくらいですか?

    インプラント治療は、すべて自費治療で保険治療ではありません。インプラント治療費とは、一般的にインプラント体を骨の中に埋める手術の費用のことを言い、通常上部構造(冠の部分)は別費用になっています。大学の平均的費用として30万円~40万円で、一般開業医の場合は、医院により費用は違ってきますので、各医院で説明を受けてください。医院によっては、上部構造の費用も含んでいる場合もありますので、どのような内容のものなのかを充分に確認されたほうが良いでしょう。

  • 5.インプラントが口腔内に入っていると、MRIが撮影できないと聞いたことがありますが本当でしょうか?

    インプラントのタイプによりMRIが撮影できないことがあります。一般的には、冠タイプのインプラントは問題がありません。問題があるのは、義歯との併用で使われるマグネット(磁石)タイプのものです。ただし、マグネットタイプも、MRI撮影前に先生にお願いしてインプラント体からマグネットをはずしてもらっておけば撮影は可能です。MRI撮影後、再びインプラント体にマグネットを再装着してもらえば問題はありません。

  • 6.歯が全部なくてもインプラント治療は可能でしょうか?

    歯が全部なくてもインプラント治療は可能です。大きく分けて2種類の方法があります。

    • 複数本(骨の状況により変わりますが平均6~8本のインプラント体を顎の骨に埋入し、ブリッジタイプで固定する方法。
    • 総義歯との併用方法
      インプラント体を顎に2本か4本埋入し、維持装置としてバータイプやマグネットタイプ、ボールアンカータイプを利用した総入れ歯のオーバーデンチャータイプの方法。 インプラントの解説図3
  • 7.インプラント治療は何歳でも受けられますか?また痛みや腫れはでませんか?

    一般的には、20歳以上の健常者であれば高齢者(80歳前後)でも可能です。ただし、重度の有病者の方でコントロールができていない方は、できない場合があります。また、18歳未満の若年者の方は、骨の成長が完了してからインプラント治療を受けたほうが良いです。インプラント手術における痛みや腫れについては、埋めるインプラントの本数や手術侵傷の程度により異なりますが、小数本(1~3本)程度であればほとんどありません。

  • 8.インプラント手術にかかる時間はどれくらいですか?

    インプラント1本を埋入するために必要な手術時間は、おおよそ15分から30分程度と考えられます。ただし、顎の状態により手術時間は多少前後いたします。

  • 9.骨が少なくてもインプラント治療は可能でしょうか?

    骨の残量にもよりますが、上顎の場合は自家骨や人工骨を利用した骨の再生療法行えば多くの場合インプラント治療が可能です。下顎の場合は、奥歯の部分では神経と血管が入っている下歯槽管という管が走行しているため、骨がかなり喪失していると難しいことがあります。前歯の部分の骨には、神経・血管などの走行がないため、骨の残量が10ミリ程度あればインプラント治療は可能になります。

  • 10.インプラントの臨床的成功基準と耐用年数について教えてください?

    臨床的成功基準は、下記条件を満たし、かつ5年で95%以上のインプラントが機能していること。術後1年以内のインプラント周囲の骨吸収が軽微であること骨吸収が進行性でないこと感染によるインプラント周囲の歯肉や骨に感染がないことインプラント体に動揺がないこと。耐用年数については、はっきり言って骨の状況、埋入したインプラント体の太さや長さによって違ってきますし、また、どの程度に口腔管理がされているか(定期的に管理しているか?)にもよって結果は異なります。良好なインプラント治療と定期的な口腔管理が実行されれば、20年、30年の耐用年数を得ることは、夢でない治療法になってきています。

  • 11.インプラント治療は金属アレルギーを起こさないでしょうか?

    現在インプラント治療に使用されている金属はチタンですが、比較的イオン化しにくく、金属アレルギーを起こしづらい物質です。しかし、最近ではチタンによる金属アレルギーの報告も出てきているため、アレルギー体質の方は、事前に金属アレルギー検査をお受けになる事をお勧めいたします。チタンアレルギーがある場合には、ジルコニアインプラント体(人工ダイヤモンド)もありますので、主治医の先生にお聞きしてください。

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矯正(吉住歯科矯正クリニック・吉住淳)

  • 1.歯の矯正はいつ頃から始めたらいいのでしょうか?

    永久歯がはえ始める6歳ごろから矯正治療を始めたほうがよい場合や、永久歯がはえそろう12~13歳ごろから始めたほうがよい場合など、症状によりさまざまです。また、歯は何歳になっても動きますから、基本的には年齢に上限はありません。お子さんの歯ならびで不安なことがあれば、一つの目安として6~8歳頃に一度ご相談へ行かれることをお勧めします。

  • 2.矯正治療はどのくらい時間がかかるのですか?

    治療期間は、症状や来院時の年齢により異なります。子どもの矯正治療の場合、始める年齢によっては4~6年程かかることもありますが、大人の場合、通常2~3年程度が平均的です。

  • 3.なぜ悪い歯並びになるのですか?

    歯並びが悪い原因は、遺伝による先天的なものと、習慣やくせのような後天的なものに分かれます。先天的なものとしては、もともとの顎の大きさが歯の本数に対して小さい場合や、歯の本数が足りない場合などが挙げられます。後天的な原因としては、口や舌の動かし方や口に負担をかけるような行為が関係しているといわれています。

  • 4.悪い歯並びにもいろいろ種類があるそうですが?

    歯ならびには、主に①上顎前突(出っ歯)②下顎前突(受け口))③叢生(乱杭歯)④開咬(噛み合わせが開いた状態)⑤過蓋咬合(噛み合わせが深い状態)があり、その組み合わせだったりします。どのタイプの歯ならびであるかは、精密検査の結果から、分かります。

  • 5.装置は食事や会話にどの程度影響するのですか?

    装置の種類によっても異なりますが、慣れるまで多少気になったとしても、時間とともに気にならなくなります。発音に関しては、歯の裏側に装置の場合、舌を歯の裏側につけて出す「サ行」や「タ行」、特に英語では「Th」などの音が出しにくくなります。ただし、これはほとんどの場合、1~2週間も経てば慣れてきて、普通の発音ができるようになります。また、食事に関してですが、装置をつけた当初は、固いものを食べると痛みが生じることがあります。初めは、やわらかめのものを中心に、食べものを小さく切ってゆっくりと食べることを心がけ、装置に慣れて歯の痛みがなくなれば、ほとんどのメニューは問題ありません。

  • 6.痛みはありますか?

    痛みの感じ方には個人差がありますが、多少はあります。矯正歯科治療の初期段階では、少しずつ歯を動かしていくのですが、このとき、理想的な歯列からはずれている歯には相対的に強い力がかかることになるため、かたいものを噛んだ時に痛みを強く感じることがあります。矯正装置をつけた直後や通院後の数日間に集中していますが、これは歯が動くことによる痛みであり、正常な反応です。この間は、かたい食べものを力強く噛むのは難しいかもしれませんが、治療が進むと痛みの程度や期間は徐々に減少し、ほとんど気にならなくなるのでご安心ください。

  • 7.必ず歯を抜くのでしょうか?

    矯正歯科治療において、抜歯を伴う場合もありますが、必ずというわけではありません。できれば歯を抜かずに、良好な治療結果を得られればいいのですが、あごの大きさ、歯の大きさ、上下のあごの位置関係、口元は患者さんによって条件が異なります。そのため、それぞれの患者さんに適した治療方針を選択することが最も大切で、その結果、抜歯をした方がよければ、そのような選択をすることがあります。

  • 8.通院間隔はどのくらいですか?

    通院の間隔は、子どもや大人、使用している装置の種類や治療の内容などによって異なります。一般的には、だいたい1ヶ月に一回の頻度で通うことが多いです。

  • 9.楽器演奏やスポーツは大丈夫ですか?

    たいていのスポーツは問題なく続けることができ、影響が出ることは考えられません。楽器は種類によっては慣れが必要です。楽器の中でも矯正歯科治療をすることで影響があるのは、主に管楽器です。管楽器の中でも、フルートのような木管楽器やマウスピースの大きい金管楽器なら支障はありませんが、シングルリードのクラリネットやサキソフォンは装置に慣れるまでは思うような音が出しにくいかもしれません。

  • 10.治療途中に妊娠しても大丈夫ですか?

    すでに矯正装置をつけて動的治療をしているのであれば、妊娠しても特に差し障りはありません。通常は臨月までは通常どおり治療を進め、来院間隔を空けながら出産準備を優先します。しかし、つわりがひどいときや体調がすぐれないとき、または、かかりつけの産婦人科医の指示で安静が必要になった場合には、矯正歯科治療を一時中断することもあります。また、エックス線撮影や処方する薬剤に関しては注意が必要となります。

  • 11.歯の矯正に保険を使うことはできないのですか?

    歯列矯正は一般的には自由診療ですが、外科的にあごの骨格を改善しなければならない顎変形症や、唇顎口蓋裂など先天的に口もとに異常がある場合には、その治療にともなう矯正歯科治療に健康保険が適用されます。ただし、保険で矯正歯科治療のできる医療機関は届出を出している医療機関に限られますのでご注意ください。くわしくは、矯正歯科医院にお問い合わせください。

  • 12.歯の矯正の費用は?

    一律の定価はありませんが、目安としては60万〜120万円です。不正咬合の矯正歯科治療については、一部の疾患に起因する不正咬合を除き、いわゆる「自費診療」で健康保険が適用されません。また、治療費は地域や患者さん一人ひとりの症例による治療方針によって異なるため、全国一律の定価のようなものがありません。

  • 13.矯正歯科治療はどこで受けるのがよいですか?

    矯正治療は専門性が高いため、専門の医療機関を受診されることをおすすめします。歯科の中に、小児歯科や口腔外科、歯周病治療を専門に行っているところがあるように、矯正歯科治療が専門のところもあります。また、担当の歯科医師が「日本矯正歯科学会」が認定した、認定医や専門医資格を所有しているかどうかも、一つの判断基準にしてもいいかもしれません。

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審美歯科(コミヤマ歯科クリニック・小宮山修邦)

  • 1.歯科審美とはどういうものですか?

    眼鏡をかけ、暗い色のスーツ・ネクタイをして、出っ歯で、歯も黄ばんで、笑うと銀歯が光る、そんなイメージを欧米人が日本人に持っていた時代もありました。
    時が過ぎ、1998年有名元アイドル歌手が歯科医と結婚、その歯科医が審美歯科医であった事から「審美歯科」という言葉が認知されるようになりました。
    歯科医療の目標とするところは、口腔疾患の予防、治療そして健康保持にあります。
    この口腔機能を健康に保つことは、“食べる”という食物の摂食・咀嚼・嚥下をおこない、生命の維持と活力源になるとともに、“話す”というコミュニケーションを可能にします。これらは楽しい人生を送るための重要なポイントです。
    しかしながら、たとえ歯科治療によって機能を回復できたとしても、審美的満足感が得られなければ、決して心身ともに健康を取り戻したという実感は得られないと思います。
    この口腔付近の機能の回復と審美の改善は、表情は明るく、生活に活力を取り戻すことにつながります。
    このような審美の改善には、歯のホワイトニング・クリーニング、セラミックで白い歯にすることの他に、歯並びを治す、歯ぐきの色・形、唇の形の改善のための治療、等々が必要となります。
    なお、審美歯科治療に関しては、基本的に健康保険が適用されませんので、ご注意ください。

  • 2.健康できれいな口元にしたいのですがのですがどうしたらいいのでしょうか?

    健康的で綺麗な口元には、歯をセラミックの歯に変えたり、ホワイトニングをするだけでは不足です。
    健康的なピンク色の歯ぐきと綺麗な歯並びも大切ですので、歯周病で歯肉の色・形が悪ければその治療を、また、歯並びが悪い時は歯列矯正をします。

  • 3.歯を白くしたい 歯並びをきれいにしたいのですがのですがどうしたらいいのでしょうか?

    歯を白くするには
    ①まだ治療していない歯を白くする
    1) 歯のクリーニングをする
    2) 歯のホワイトニング(歯の表面に漂白剤を付けて)
    ・オフィスホワイトニング
    ・ホームホワイトニング
    ②既に治療された歯の変色
    1) 詰め物が変色している→詰め替える
    2) 差し歯の色が他の歯の色と合わない→差し歯を作り替える
    3) ホワイトニング
    歯並びを綺麗にするには
    ①歯列矯正をする
    ②セラミックの歯を被せたり・貼り付けたりする

  • 4.歯の形をきれいにしたいのですがどうしたらいいのでしょうか?

    一本の歯の形を変えるには
    ①白い歯を被せる
    ②セラミックのシェル(つけ爪と同じ)を貼り付ける
    ③コンポジットレジン(プラスチック)を詰める

  • 5.歯ぐきをきれいにしたいのですがどうしたらいいのでしょうか?

    歯周病がある場合には、歯ぐきが赤く黒ずみ、形も悪くなります。
    また、喫煙者の場合には歯ぐきにメラニン色素が沈着し、薄茶色になります。

    歯周病がある(歯ぐきの色が赤く黒ずみ、形が悪くなる)
    ①歯周病の治療をする 歯周病がない
    ①歯肉の漂白をする(メラニン色素沈着の場合、喫煙者に多い)
    ②歯肉を見えすぎて気になる場合には、歯肉切除(美容的歯肉整形)をする

  • 6.よくかめるようになりたいのですがどうしたらいいのでしょうか?

    まず何が原因で咬めないかをご自身が良く考え、その内容を歯科医師に伝えてください。
    それから、レントゲン写真・口腔内カラー写真を撮ったり、診査用の歯形の模型を作り噛み合わせの確認をしたりして、原因の特定をします。

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訪問歯科(辰野歯科医院・辰野隆)

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